【アリバイ崩しの誘導尋問】

誘導尋問は“本当のことを知っているのか” “うそをついていないか”と言う見切りをするには

有効な質問方法で、主にアリバイ崩しに良く使われる。

「土曜の午後八時ごろ、テレビを見ていましたか?」
「ええ、見てました。」
「巨人ーヤクルト戦? 巨人ー阪神戦?」
「たしか…巨人ー阪神でした。どっちだったか記憶は定かではありませんが…」

これは土曜日は野球をやっている、という先入観を利用した誘導尋問。

質問者は当然ながら、その日は野球が中止した事を調べているのだ。

誘導尋問とは次の要素で構成されてなくてはならない。

・本当の情報を伝えない

・すべての質問に裏付けをとっておく

・辛抱強く質問を重ね、途中で矛盾を指摘しない

浮気を題材とした誘導尋問の効果的な例を紹介しよう。

妻「あなた、二時間ぐらい家にいなかったわね、図書館にでも行ってたの?」
夫「いや、車の洗車でガソリンスタンドまで行ったんだ」

実は妻は「夫が六時間も家にいなかったこと」を知っていて、わざと二時間

と聞いている。六時間もガソリンスタンドにいるはずはまずないから、

夫はあきらかに嘘をついていることになる。


嘘はそれを隠すための嘘を呼ぶ。

こうしてターゲットが後戻りできないところまで喋らせて、引っ張り込んでしまうのが誘導尋問の手法なのだ。



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